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News

「フードシステム論研究室」からのお知らせ

研究室活動~フィールドワーク実習(食品ロス~バッズをグッズに転換する~)

2.エコフィード

(1)エコフィードとは

 

 飼料自給率の向上は重要な課題であるが、濃厚飼料はトウモロコシをはじめとして輸入飼料への依存度が高い。一方、国内では耕作放棄地の増加が加速している現状にあり、農地の荒廃防止のために水稲の多面的な利用拡大が不可欠である。
 また、野菜の規格外品や食品製造副産物等通常廃棄される未利用資源の有効活用も重要な視点である。特に飼料としての利用価値がみこめるものを、未利用資源といいます。国土面積に制約を受けている日本では、この未利用資源の活用は大変重要です。代表的なものとしては、食品製造工場から排出される各種の粕類があります。例えば、ビール工場からのビール粕や豆腐工場からの大豆粕の排出量はともに年間約70万トン、焼酎(しょうちゅう)粕やウイスキー粕は約75万トン、イモ類からのデンプン粕は約100万トンにおよびます。しかし、それらを飼料として利用する割合は約75%で、残りは産業廃棄物となっています。
 そのような食品廃棄物や未利用廃棄物が近年飼料として活用されています。その一つがエコフィード(eco-feed)です(詳しくは農林水産省のHP)。エコフィードとは、食品残さ等を利用して製造された飼料です。エコフィードの利用は、食品リサイクルによる資源の有効利用のみならず、飼料自給率の向上等を図る上で重要な取組です。 

   

図表 エコフィードの製造数量の推移

資料:農林水産省「飼料をめぐる情勢」(令和2年)、16ページ。

    

(2)事例:「株式会社日本フードエコロジー」(日本フードエコロジーHPより)

 私たちJ.FECがエコフィード事業を行うなかで、常に心がけていることがあります。それは「安心・安全」です。エコフィードがどれほど環境に優しい飼料であっても、それを食べて育った豚が皆様に安心して美味しく召し上がっていただけるものでなければ意味がありません。
 エコフィード事業によるループリサイクル(循環型社会)の形成は環境への配慮とともに、価格に見合う商品価値があり、そして何よりも安心・安全な飼料であるという信頼をいただいて初めて可能となると、私たちは考えています。

   

資料:農林水産省「飼料をめぐる情勢」(令和2年)、16ページ。

(3)事例:「中部有機リサイクル株式会社」(中部有機リサイクル株式会社HPより)

 スーパーやコンビニ等から毎日排出されるお弁当や野菜などを原料にして豚の配合飼料を製造しています。
原料は保冷車にて搬送されますので、新鮮な状態で飼料に生まれ変わります!

注1:詳しくは農林水産省のHP(https://www.maff.go.jp/j/chikusan/sinko/lin/l_siryo/ecofeed.html)を参照して下さい。

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